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ビーバー村の交易所保全を フランク安田の古里で呼びかけ 井上さん、石巻で講話

交易所の保全を呼びかける井上さん

 石巻市出身のフランク安田(1868~1958年)が米アラスカに開拓したビーバー村に建てた交易所の保全活動に取り組む井上きよしさん(71)の講話会(フランク安田友の会主催)が8日、同市中央2丁目の市かわまち交流センターであった。

 井上さんは2018年、経営していた東京の学習塾を閉め、カナダに語学留学。半年間のアラスカ一人旅に出た。ビーバー村で安田の墓参りをした際に見た木造の交易所が倒壊寸前だった現状を嘆き、自著の旅行記「リタイア、そしてアラスカ」の中で保全基金への協力を呼びかけた。

 井上さんは講話の中で「安田は石巻が生んだ日本の英雄。何の見返りも求めず、人のために尽くした。彼の偉業を若い人たちに伝えるために何とかしなければと強く思った」と保全基金を立ち上げた理由を述べた。

 基金の目標は200万円だが、現在集まっているのは約30万円。崩壊が急速に進む状況を踏まえ、「多くの人たちの協力をお願いしたい」と呼びかけた。

 連絡先はフランク安田交易所保全基金のホームページか、井上さん042(677)0994。

フランク安田交易所保全基金

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