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地元就職、活躍の場探る 高3対象に企業説明会 56社が業務、理念など紹介 石巻

企業の説明を聞く生徒ら

 来春卒業予定で就職を希望する高校3年生を対象にした「合同企業説明会」が13日、石巻市総合体育館であった。石巻地方をはじめ大崎市、南三陸町などの13校から約220人が参加し、業務内容や企業理念などの説明を聞いた。終了後には企業と各校教諭らの就職懇談会もあった。

 宮城労働局、石巻公共職業安定所(ハローワーク石巻)、県が主催。新規高卒者に適格な職業選択の支援と早期離職を防止するために企画した。

 56社が業務内容や求める人材、やりがいなどについて説明。生徒は興味のある企業を回り、質問したりメモをとったりしながら真剣に説明を聞いた。

 福祉分野に興味があった原田真来さん(17)=石巻北3年=は「福祉は少し暗いイメージがあったが、説明を聞いて明るく楽しそうだと感じた。実際に話を聞ける機会は大切」と話した。

 6月1日から新規高卒者対象の求人票受け付けが始まった。昨年よりも増加傾向にある。職種では例年通り製造業や建設業、医療福祉が多い。新型コロナウイルスが落ち着きつつあるためか、サービス業や宿泊業でも求人数が伸びている。

 ハローワーク石巻の伊藤文武所長(57)は「説明会に参加した企業は昨年より多く、採用意欲も高い。県外への就職者も多いが、説明を聞いて地元企業に就職してくれればいい」と話した。

 求人活動は1日にスタート。9月16日から選考や採用内定が解禁になる。

 就職懇談会は新型コロナの影響で中断していたが、本年度は4年ぶりに開催した。企業約56社と教諭約50人が参加し、企業側は採用実績や職場の特色などを学校に伝えた。

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