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未利用、低利用魚に可能性 ポスターで魅力PR 石巻・RAF

「インディーズフィッシュ」の魅力を広めようと制作されたポスター

 一般社団法人リボーンアート・フェスティバル(石巻市)は、水揚げされてもサイズが規格外だったり、一般に知られていなかったりなどの理由で市場にあまり流通しない「未利用・低利用魚」の魅力を広めるポスターを制作した。

 アートイベントを通じて、石巻に関心を持った作家がデザインし、スタッフが地元漁師を取材した。市内の飲食店や学校などに配布し、新たな資源の活用方法を探る。

 ポスターはA1判で500部制作した。未利用・低利用魚は、これから親しみのある魚になるかもしれないという期待を込めて「インディーズ・フィッシュ」と名付けた。ギンポやボラ、ムール貝など12種類の絵や特徴、食べ方を両面カラーでまとめている。

 デザインは三重県出身の芸術家弓指寛治さんと芥川賞作家朝吹真理子さんが担当した。

 2人は昨年8月~10月、石巻市で開催されたアートと食、音楽の総合祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2021-22」の本祭後期に参加。期間中、市中央1丁目の鮮魚店「プロショップまるか」を会場に、住民が印象に残っている東日本大震災前の石巻の風景を、絵と言葉にした作品を公開した。

 RAF事務局の岡純平さんは「石巻にはメジャーな魚以外にも可能性を秘める魚がたくさんいる。詳しく知ってもらい、海の資源について考えるきっかけになってほしい」と話した。

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