がん体験者、悩み打ち明け 「日和山カフェ」で語らう 石巻
がん体験者と家族らとの語り合いの場、日和山カフェが15日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開かれた。がん体験者4人が参加し、心の内を語り合った。
前半は自己紹介とそれぞれが持つ悩みなどを打ち明け、気持ちを共有したり解決策を考えたりした。岩手から読み聞かせマイスターの千葉美沙子さんを招き「大人の絵本読み聞かせ」も行った。気持ちを無に落ち着ける時間を提供した。
知人に勧められて去年の6月からカフェに参加している体験者は「治療のために生きているような感覚がしていたが、ここに来てからは日々を大事にできて、自分らしく生きる中に治療があると思えるようになった」と話した。
佐藤京子代表(67)は「誰も人生設計の中にがんはない。語り場では他の体験者がどう過ごしているか知ることができ、医者とうまく意思疎通する方法なども話し合うため、悩み解決のきっかけにしてほしい」と語った。
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