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一般廃棄物最終処分場 石巻市、新施設を来月稼働 当面は隣接施設と併用

8月に稼働する一般廃棄物最終処分場

 石巻市が同市南境地区に整備を進めていた新しい一般廃棄物最終処分場が完成した。8月に稼働する予定。既存の処分場もまだ受け入れ容量に余裕があるため、しばらくは2施設を併用する。23日に関係者を招いた開所式を開く。

 新しい処分場は既存施設の隣接地に整備した。不燃物やごみの焼却灰などを受け入れる。新施設は埋め立て地の面積が1万8800平方メートル、容量が18万7000立方メートルで、15年間の利用を見込む。埋め立て地に降る雨水などの処理施設は鉄筋コンクリート2階、地下1階の管理棟などからなり、見学コースを設けて小学生や市民らの環境教育に役立てる。

 総事業費は約93億円で、環境省の循環型社会形成推進交付金と復興特別交付税を充てた。4月の利用開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大やロシアのウクライナ侵攻による資材不足などで工事が遅れた。

 1996年に稼働した既存施設は埋め立て面積3万6000平方メートル、容量は27万700立方メートルで、当初は27年間の利用を想定していた。市は2023年度の埋め立て満了を見据えて16年度に次期処分場の整備計画に着手し、20年度に工事を始めた。

 市によると、人口減少やリサイクルの浸透などでごみの減量化が進み、既存施設は今後5、6年は受け入れを続けられる見通し。

 市廃棄物対策課の担当者は「新しい施設も分別の推進などで利用年数が延びる可能性は十分にある。環境教育の場としても活用し、ごみ分別や減量化への理解を深めてもらいたい」と話した。

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