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復元船建造、被災、再開、休館…「サン・ファン館」の歩み紹介 9月24日まで

サン・ファン館の歩みを紹介するパネルや実際に使用された工具を展示している

 全面改修のため休館している石巻市渡波の県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)の成り立ちや東日本大震災での被害、再開までの歩みを紹介する企画展が、同市の震災遺構「門脇小」で開かれている。9月24日まで。

 サン・ファン館で展示していた復元船「サン・ファン・バウティスタ号」の内部構造や造船過程を写真資料と共にパネルで解説する。復元船に使用した部材や、かんなやのこぎりなどの船大工道具も展示する。

 施設の震災被害を伝えるパネルでは、高さ8メートルの津波が押し寄せて展示物が散乱した施設内の写真などが並び、津波の脅威を伝える。

 サン・ファン館は震災で被災し、2年8カ月後に営業を再開した。門脇小での展示は「災害を経て新たな形に生まれ変わった」という両施設の共通点を踏まえて企画された。

 午前9時~午後5時(最終入館は4時)。月曜休館(祝日の場合は火曜休館)。入館料は大人600円、高校生300円、小中学生200円。未就学児らは無料。連絡先は0225(98)8630。

石巻市震災遺構門脇小学校・サン・ファン館合同企画展「災害と再生 ―海のまちと希望の帆船2023―」

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