廃棄物処分場、新たに開所 南境地区で来月稼働 石巻市
石巻市が同市南境地区に整備した新しい一般廃棄物最終処分場の開所式が23日、現地であった。斎藤正美市長や地権者ら関係者約60人が参列した。
式典で斎藤市長は「5層構造の遮水シートを張り、水質保全と公害対策に万全を期している。研修室や見学コースも備えた。学びの場としても多くの人に利用してほしい」と述べた。関係者8人でテープカットし、開所を祝った。
施設は既存施設の隣接地に整備。埋め立て面積は1万8800平方メートル、容量は18万7000立方メートルで、15年間の利用を見込んでいる。埋め立て地に降る雨水などの処理施設は鉄筋コンクリート2階、地下1階の管理棟などからなり、小学生や市民らの環境教育に役立てる見学コースを設けた。
稲井地区区長会の高橋誠志会長(73)は「処理施設は3回目の増設。環境の安心安全が守られてきたおかげで地域の小川には蛍が育っている。自慢できる施設だ」と話した。
新しい処分場は8月に稼働する予定。既存施設は2023年度での埋め立て満了を見据えていたが、人口減少やリサイクルの浸透でごみの減量化が進み、今後5、6年は受け入れが続けられる見通し。当面は2施設を併用していく。
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