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(647)県庁と噴水同じ古さかな/岡田由季(1966年~)

 高層ビルディングのような県庁ではなく、まるで要塞(ようさい)のような建築物なのだろう。壁も黒くなって、耐震面での不安もあるのかもしれない。言葉は悪いが「おんぼろ」な外観なのだと思う。ところが、だ。庁舎前の噴水もそれと同じ年数のもの。そう気付くと、今度は途端に庁舎が愛(いと)おしい気がしてきてしまう…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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