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被災地に多くの車を 日本カーシェア協、JAFと協定 災害時の連携円滑に

協定書を交わした吉沢代表理事(右)と坂口会長=仙台市若林区のJAF宮城支部

 被災者に車を無償で貸し出す一般社団法人日本カーシェアリング協会(石巻市)は、日本自動車連盟(JAF)と災害時の連携を円滑化する協定を締結した。両団体は今後、記録的大雨に見舞われた秋田県への支援にも力を入れる。

 東日本大震災の被災地を含めて全国の災害現場で車を貸し出してきた協会の活動をJAFが後押しする。JAFは不用になった車両を寄付するほか、協会が保有する車両の点検を担う。JAF会員や被災者への周知も手助けする。

 締結式が20日、仙台市内であり、協会の吉沢武彦代表理事は「連携によってより多くの被災者に車を届けることができる」と強調。JAFの坂口正芳会長は「車は被災者の生活再建に欠かせないツール。全面支援していく」と述べた。

 2011年7月に設立した協会は現在約400台を保有するものの、全国の災害現場への貸し出しで車両が不足し、秋田への支援が難しい状態にある。家庭や企業などで不用になった車両の寄付のほか、活動費をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 連絡先は日本カーシェアリング協会0225(22)1453。

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