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合言葉は「浮いて待て」 親子ら着衣泳体験 万が一へ、こつ学ぶ 東松島・ゆぷと

指導する鈴木さん(右)と水に浮く練習をする参加者ら

 東松島市健康増進センターゆぷとは22日、水難事故から命を守る「着衣泳」の体験会を開いた。子どもや保護者ら7人が参加し、水難学会ボランティア指導員の鈴木学さん(48)から服を着た状態で水に浮く方法を学んだ。

 1~2リットル入りのペットボトルを使って浮く方法と、浮具を使わない方法を体験した。ペットボトルはへその下に抱え、あごを上に向け、脚を開くことなどがポイント。助けを求めるために手を挙げたり、大きな声を出したりすると溺れてしまうという。参加者は教わったこつを実践し、水に体を浮かべた。

 鈴木さんは身近な浮具としてランドセルや未開封のお菓子袋、クーラーボックスなども紹介。「合言葉は『浮いて待て』。そうすれば必ず助けが来る」と何度も強調した。

 同市赤井南小3年の勝見路久(ろく)君(9)は「浮かび方や手を挙げてはいけないことを知った。今日学んだことを忘れずにいたい」、父の紀彦さん(47)は「海水浴に行くことが多いが、浮く練習をしたことがなかったので参加した。万が一の時には学んだことを生かしてほしい」と話した。

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