(648)七月の水のかたまりだろうカバ/坪内稔典(1944年~)
作者は大のカバ好き。カバは茶色い皮膚にどっしりとした体で、重さは1・5トンにもなるといいます。しかし「水のかたまり」と比喩されると、透明で質量がある美しいもののように感じますね。7月という時期はイメージが難しいです。梅雨時期の水なら濁流となり、カバの見た目に近いかもしれませんが、それよりは夏の川の…
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