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発掘成果を展示 復興工事に伴う出土品120点 来月7日まで・石巻

石巻地方で出土した石おのなどが並ぶ会場

 東日本大震災の復興工事に伴う発掘調査で発見された遺物を展示する「復興と発掘調査」が、石巻市中央3丁目の旧観慶丸商店で開かれている。8月7日まで。

 県考古学会主催。調査の結果を発掘地周辺の住民に知ってもらおうと、石巻を皮切りに県内4会場で開催する。石巻では同市給分浜の羽黒下遺跡や中沢遺跡、東松島市の宮戸島北部にある江ノ浜貝塚など石巻地方で発掘された出土品約120点を展示している。

 展示は縄文時代の石おのや、石さじ、砥石(といし)など、石器類の種類の豊富さが特長。パネルではそれぞれの遺跡の詳細を紹介。中沢遺跡で竪穴建物跡が見つかったことなど、知る機会の少なかった地域の歴史に触れることができる。

 学会員で仙台市教委文化財課の長島栄一さんは「皆さんの住んでいる土地の歴史をお伝えしたい」と話した。

 入場無料。午前9時~午後5時。火曜休館。連絡先は長島さんeiichi_nagashima01@city.sendai.jp

 ほかの会場は、気仙沼市のリアス・アーク美術館(8月23日~9月3日)、仙台市青葉区の東北学院大博物館(10月18日~11月8日)、山元町の町歴史民俗資料館(11月17日~12月10日)。2会場分のパンフレットを町歴史民俗資料館に持参で記念品がもらえる。

宮城県考古学会・地域展示「復興と発掘調査」

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