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学んだ技術を地域に還元 石巻工高生、会館に手すり設置 感謝の言葉、励みに

手すりの設置作業に取り組む石巻工高の生徒

 石巻工高(生徒530人)の建築科の3人が、学校近くの石巻市貞山1丁目の石巻たばこ販売協同組合(石巻たばこ会館)の階段に手すりを設置した。会館を利用する地域住民から要望を受けた市社会福祉協議会と組合から相談され、ボランティアで実施。県建築士会の指導を受けながら学校で学んだ技術を地域のために生かした。

 参加したのは建築科3年の佐藤大精さん(18)、菅原一斗さん(17)、大内奈美さん(17)。地域住民の意見を参考に手すりの設置位置を決め、土台と手すり棒などを取り付けた。作業は19日に行われた。

 たばこ会館は1975年ごろに利用が始まり、東日本大震災前までは地域の夏祭りや子ども会などの集まりで使用されてきた。震災後の2015年から新型コロナウイルス禍前までは、復興支援の団体が事務所にすることもあった。現在も地域の集まりなどで利用されている。

 手すりの設置は昨秋、石巻たばこ販売協組関係者が複数の地域住民から相談を受けたのが始まり。地域内にあり、震災後に仙台市の高齢者世帯に手すりを設置するボランティアを展開していた石巻工高が作業を担当することになった。

 作業に当たった大内さんは「学んでいるものを生かせた。良かった」と話し、佐藤さんと菅原さんも「住民の方々の『ありがとう』の声がうれしかった」と喜んだ。

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