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女川原発、県が立ち入り調査 再稼働の安全性確認

緊急時対策建屋内で東北電の職員(左)から設備の説明を受ける自治体の関係者

 東北電力が2024年の再稼働に向けて女川原発2号機(女川町、石巻市)構内で実施している安全対策工事の進捗(しんちょく)状況や1号機の廃止措置の状況を確認するため、県と女川町、石巻市は1日、東北電との原子力安全協定に基づく立ち入り調査を実施した。

 県と自治体の関係者18人が参加し、重大事故の際に使用する緊急時対策所などについて東北電から説明を受け、内部を確認。防潮堤の工事現場や廃炉が決まっている原発1号機の廃止措置状況も視察した。

 緊急時対策所では原発周辺の状況を確認するためのモニターや衛星電話などの機器などに関する説明を受けた。変圧器の解体現場を見て回り、1号機の廃止状況を確認した。

 2号機の安全対策工事は11月に終了予定だが、今年の1~6月までに女川原発の敷地内で計4件の交通死亡事故や火災があった。

 県原子力安全対策課の横田浩志課長は「作業のスピードよりも作業員の安全を優先してほしい。県民に不安を感じさせないような仕事をお願いしたい」と述べ、女川原発の阿部正信所長は「指摘いただいた点を見直し、信頼される発電所にしていく」と述べた。

 調査は本年度初めて。県や石巻市、女川町の他、原発30キロ圏内の東松島市、登米市、涌谷町、美里町、南三陸町の職員も参加した。

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