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障害者雇用に理解を 県が事業所向け見学会 女川高等学園

事業所の担当者が見学する中で行われた福祉コースの実習

 県は障害者雇用の推進に向け、特別支援学校見学会を女川町の県立支援学校女川高等学園(生徒60人)で開いた。障害者を雇用している県内の事業所やサポート団体の関係者約20人が参加。学校施設や実習の様子を実際に見て、障害者雇用の促進に理解を深めた。

 学園は3年間の全寮制。生徒が集団生活をしながら食品製造、福祉、サービスの各コースに分かれ、実習などに取り組んでいる。

 参加者は実習棟で生徒の作業を見学。食品製造コースは焼き菓子「ブイボール」作り、福祉はベッドメイキング、サービスは校内の清掃の作業をそれぞれ見て回った。生徒が1人暮らしの体験をする「生活訓練棟」の説明も受けた。

 見学会は7月24日にあった。学園の実習の受け入れなどをしているネッツトヨタ仙台(仙台市)の森永康夫総務・人財開発グループ副課長は「普段の生活を見ることができ、採用後の働き方をイメージしやすかった。他の支援学校出身者も会社におり、採用できる環境をさらに整えたい」と話した。

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