東松島市復興伝承館、来館者20万人に到達 市長「これからも発信に協力を」
東松島市野蒜の市震災復興伝承館の来館者が4日、20万人に達し、現地で記念のセレモニーがあった。20万人目となったのは、JR東日本東北本部の北浦彬さん(41)=登米市米山町=。渥美巌市長から市特産の焼きのりなど記念品が贈られた。
社員研修の案内役として東京の同僚7人と訪れた北浦さんは、東日本大震災前後の約20年、仙石線の運転士を務めていたという。取材に「年に10回は来ているのでうれしい。30万人目を目指してこれからも野蒜に足を運び、震災で起きた出来事を伝えたい」と話した。
伝承館は仙石線旧野蒜駅の駅舎を改修し、2016年10月にオープンした。震災遺構の駅プラットホームとともに震災復興祈念公園の軸となる施設で、被災状況や復興の歩みを紹介するパネルなどが展示されている。19年8月に来館者が10万人に達した。
渥美市長は「震災の記憶を後世へ伝えることを目的にオープンした。伝承館に何度も来ている北浦さんには、これからも発信に協力してもらいたい」と語った。
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