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女川で少年サッカー全国大会 選手ら、語り部から教訓学ぶ 36チーム600人

語り部の講話を聞きながらシーパルピア女川を歩く選手たち
「お魚いちば おかせい」を訪れる大会の参加者(右)

 東日本大震災を経験していない子どもたちに震災の教訓や地域の復興状況を伝える取り組みが女川町であった。7月25~27日に開かれたジュニア世代のサッカー全国大会「アイリスオーヤマ第8回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ」(実行委員会主催)の一環。出場36チームの選手や指導者ら約600人が語り部の講話を聞き、震災から12年が過ぎた女川の今を肌で感じた。

 震災の教訓を伝える取り組みは26日に実施。選手らはチームごとにJR女川駅をスタート。町内のテナント型商店街「シーパルピア女川」や、町海岸広場に整備された公園「マッシュパーク女川」、震災遺構の旧女川交番などを見て回った。

 講話では一般社団法人女川町観光協会の阿部真紀子事務局次長らスタッフが語り部を務め、商店街が整備された過程や震災遺構として保存が決まるまでの経緯を説明した。

 講話の後は商店街の一部店舗で利用できるチケットを使い、かき氷やホタテ焼きなどを味わった。

 バディーSC(神奈川)の佐々木七星君(12)は「交番が倒れたままになっている理由が分かった。町には活気があった。ここで見たことを家族、友人に伝えたい」と話した。

 大会期間中は選手や家族、関係者ら計3000人以上が女川町を訪れた。運営に関わった町議の隅田翔さん(40)は「震災当時はまだ生まれていなかった子どもがほとんど。取り組みを続けることで選手たちの内面的な成長にもつながるはずだ」と期待した。

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