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「日本伝統工芸展」2年連続入賞の石巻・馬場さん、個展 9~15日、仙台三越

第68回日本伝統工芸展で入選した馬場さんの「泥彩波文鉢」

 工芸界最大規模の公募展「第68回日本伝統工芸展」で2年連続入選した石巻市の陶芸家馬場興彦さん(66)の個展が9~15日、仙台市青葉区の仙台三越本館アートギャラリーで開かれる。午前10時~午後7時(最終日は午後4時半まで)。入場無料。

 小鉢やぐい飲みなどの日用食器や、観賞用の大皿など100点ほどを展示・販売する。日用食器の販売価格は数千円から。

 自然の情景がモチーフで、海や山のイメージを器に反映する。化学メーカーで研究開発をしていた経験を生かし、釉薬(ゆうやく)は自身で調合する。第68回工芸展で入選した鉢には、彩色した化粧土をマスキングしながら吹きつけ、青の濃淡で水の波紋の広がりを表現した。

 陶芸は県内の中学で美術教師をしていた父の勧めで始めた。42歳で脱サラし、作品づくりに専念。現在は同市蛇田に構える工房で作陶する。

 馬場さんは「陶芸は作品が焼き上がった姿を想定し、試行錯誤を繰り返して思い描いた物を完成させる。手作りの質感を感じてほしい」と話した。

 連絡先は仙台三越022(225)7111。

馬場興彦 作陶展 ーシンプルな形の中にー | アートギャラリー | 仙台三越

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