怖ーい! 児童、保護者が肝試し 解体前の校舎で思い出づくり 東松島・大曲小
東松島市大曲小(児童277人)は1日、「現校舎との思い出の肝試し」を開いた。現校舎は新校舎建設に伴い、来年1月以降に解体が始まるため、思い出づくりとして6年生の児童会メンバーと酒井勝則校長が発案。お化け屋敷と化した教室に、子どもたちの叫び声が響いた。
1~6年生210人と保護者が参加した。校舎2階を「ちょっとこわいコース」、3階を「めっちゃこわいコース」に設定。児童らはグループに分かれ、どちらを通るか選んで意を決して進んだ。
教室は真っ暗。黒いビニールで狭められた道の途中にゾンビや死に神が待ち構える。恐る恐る歩く児童らの目の前に勢いよく現れ、悲鳴を上げさせた。
市内の創作団体「バケラッタ」(外処健一代表)の演技指導などを受けて開催。小道具などの制作には児童はじめ保護者や地域住民、矢本二中の生徒ら約80人が当たった。当日も約20人の生徒、地域住民が運営スタッフを務めた。
児童会メンバー代表の6年鈴木嵩琉(たける)君(12)は開会のあいさつで「校舎をみんなで楽しんで、思い出にしてほしい」と話した。
参加した2年初沢碧(あおい)さん(7)は「怖かったけど、友達と一緒に行けて良かった」、母親のさゆりさん(35)は「地元に住んでいて現校舎がなくなるのは寂しい。子どもと思い出づくりができて良かった」と話した。
代表の板垣正樹先生(33)は「子どもたちのキラキラした表情が見られてうれしい。中学生とも交流できて、良い経験になったと思う」と語った。
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