「得意なこと増やして」岩隈久志さん、スポ少選手を激励　東松島で野球教室

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　プロ野球東北楽天や米大リーグで投手として活躍した岩隈久志さんを講師に招いた野球教室が７月２７日、東松島市野蒜の奥松島運動公園で開かれた。県内でスポーツ少年団に所属する軟式野球チームの選手たち約３０人が参加した。

　岩隈さんはストレッチなどの準備運動やキャッチボールの大切さを説明した。「キャッチボールでも正しいフォームを意識するのが上達のこつ。伸びのある球や、打撃にもつながる。腕だけでなく、全身の連動を意識して投げて」と紹介。「野球は打つ、投げるなど、全てに挑戦できる楽しいスポーツ。自分の得意なことを増やしてほしい」と激励した。

　教室では直接投げ方について指導したほか、選手たちと１打席勝負をした。岩隈さんと対戦した東松島ドリームズの丸山侑真選手（１２）は、「ボールに伸びがあり、押し込まれた。岩隈さんが準備運動から大切に取り組んでいることが分かったので、実践したい」と話した。

　野球教室は石巻、東松島両市で開かれた米大リーグ機構（ＭＬＢ）ジャパンの大会「ＭＬＢ　ＣＵＰ　２０２３　ファイナルラウンドｉｎ石巻」の一環。ＭＬＢ　ＣＵＰは２８～３０日の３日間、石巻市民球場や鷹来の森運動公園で開かれ、全国の１６チームがトーナメント戦で競った。

　大会は２０１６年に始まり、東日本大震災後の石巻市民球場の復旧にＭＬＢが支援したことがきっかけで、ファイナルラウンドを石巻地方で実施している。１７年からは子どもたちの技術向上や野球の振興のため、ＭＬＢで活躍した元選手を招いた野球教室も合わせて開いている。