何の骨? 「いちにち学芸員」に挑戦 縄文村歴史資料館、夏休み企画15日まで
東松島市宮戸の奥松島縄文村歴史資料館の夏休み企画「おいでよ、縄文村へ!」が11日、同資料館で始まった。15日までの5日間、里浜貝塚のガイドツアーをはじめ、勾玉(まがたま)やシカ角のストラップ作り、火おこしなどを体験できる。
初日は今年初めて企画された「いちにち学芸員」のうち、里浜貝塚から出土した骨を調べる「ほね編」を開催。学芸員の松崎哲也さん(36)が、骨の部位や動物の種類を調べる「同定」について解説。参加者がニホンジカやイノシシ、魚の骨を標本と見比べ、何の動物のどの部位かを当てた。
参加した東北学院大1年の麻生獅音さん(18)=石巻市=は「学芸員になるための授業を大学で受けているけれど、学芸員が実際にしている研究や大変さが分かった。縄文人が豊富な種類の魚を食べていたことや、骨を砕いてだしを取る技術があったという所が興味深かった」と話した。
いちにち学芸員は、学芸員の仕事を体験し、資料館で行われている研究について知ってもらおうと企画した。
松崎さんは「遺跡から見つかった物はそのまま置いておいても学術資料にはならない。骨を調べることで縄文時代に何をどれぐらい食べていたのかが分かり、里浜の縄文人の暮らしが見えてくる」と語った。
いちにち学芸員は14日に土器について学ぶ「どき編」を開催する。恒例の里浜貝塚のガイドツアーや火おこし体験などもあり、13日は入館料と体験料(3種類)が無料になる。
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