(662)踊り子の妻の流れてゆきにけり/西村麒麟(1983年~)
俳句で「踊」と言ったら、それは盆踊りのこと。妻が踊りの輪の中に流されてゆく。群衆の中の一人となっても、妻のことは一目でわかる。ずっーと追ってゆく目の動きまで想像される。情の濃い句だ。明治以前の盆踊りには、男女の出会いの場という側面もあったという。歴史的な連想も過(よ)ぎる「流れてゆきにけり」には、…
関連リンク
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