網地島へ移住、魅力を発信 地域おこし協力隊に鈴木さん 石巻市が委嘱状
石巻市は、地域おこし協力隊に東京都出身のフリーライター鈴木康文さん(58)を委嘱した。同市の網地島で、市が8月に開設したお試し移住者用宿泊施設の管理運営や、交流サイト(SNS)を活用した島の魅力発信などに取り組む。網地島を拠点に協力隊員が活動するのは初めて。任期は1日から最長3年。
鈴木さんは、父の隆保さんが老後に網地島へ移住した縁で島を訪れるようになった。キャンピングカー専門誌のライターをしながら、隆保さんが亡くなった5年ほど前からは遺品整理などで月に1、2週間ほど滞在してきた。島の住民から協力隊募集を聞き、住民らとの交流を深めたいと応募。採用に伴い、東京都文京区から島に移住した。
委嘱状交付式が4日、市役所であり、工藤均副市長は「困ったことがあれば遠慮なく相談してほしい」と激励した。
鈴木さんは「網地島はここ数年で物流などが改善され、暮らしやすくなった。移住を検討している人たちに自分の経験も伝えたい」と語った。
市の協力隊委嘱は15人目。現在は鈴木さんを含め9人が活動している。
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