(667)八月や大空大川しずかに在れ/池田澄子(1936年~)
太平洋戦争で本土空襲を受けた日本各地の空は、爆撃機が飛び交い、真っ赤に燃えた。原爆投下を受けた広島・長崎の空は、巨大なきのこ雲に覆われた。地上の炎を逃れて、また水を求めて川に飛び込んで水死した人も大勢いた。作者は軍医だった父を戦地で亡くしている。今も地球では戦争が続く。8月の大空の下、大川を前に、…
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