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やってみた! 記者が夏チャレ > ビームライフル

座った状態でビームライフルを体験する記者

 誰もがきっと一つくらいは持っている「いつかはやってみたい」-。新型コロナウイルスによる行動制限が緩和された今年の夏。ぐっと気持ちが高まる。記者それぞれがチャレンジしてみた。(随時掲載)

   ◇

<快感!10メートル先の的に命中>

 空を切るような射撃音が響く石巻市沢田の県ライフル射撃場。ビームライフルを体験した。

 県ライフル射撃協会の北郷雅志理事長から指導を受ける。渡されたライフルは小口径のスモールボアライフル。小中学生用で一般的なものより一回り小さく1キロほど軽い。それでもずしりと感じる。

 北郷さんが座った状態での撃ち方を見せてくれた。まねて、10メートル先の的を狙う。スイッチを入れてスコープから的を見つめると、普段は感じない体の揺れや心臓の鼓動が命中を阻む。自然と呼吸を止め、苦しくなる前に狙いを定めて引き金を引く。「パンッ」。乾いた音とともに的が一瞬光る。センサーで当たった場所が測定され、点数となる。11発目に最高得点の10点を獲得できた。

 「初めてにしてはうまいのでは」。得意満面で今度は立った状態で撃つ。あれ? 体の軸が思うように定まらない。それでも狙い続け、合計10発ぐらい撃って1発だけ10点に命中した。喜びをかみしめていると「まぐれだ、まぐれ」と北郷さん。大会の選手は真ん中に命中させるのは当たり前らしく、射撃の過酷さが垣間見えた。

 北郷さんは「ど真ん中を撃ち抜いたときの快感が大事。その喜びが継続につながる」と魅力を語った。

 県ライフル射撃場は土曜・祝日が午前9時~正午、日曜は午前9時~午後5時(受付は正午まで)。ビームライフルの体験は高校生以下が400円、一般が800円で、事前に連絡する。連絡先は0225(97)5429。
(渋谷和香)

■上達のこつ/県ライフル射撃協会理事長の北郷雅志さん(73)

 立って右手で引き金を引く場合、腰を銃口側に突き出し、腰の上に左腕を置くと良いという。銃を支える左腕を安定させるためだ。きちんと構えることで、的も狙いやすくなる。

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