(668)カクテルに小さきパラソル夏の宵/木内縉太(1994年~)
子どもの頃、お子様ランチに爪楊枝(つまようじ)でできた傘が付いていると何となくうれしかった。これが大人だと、お酒に小さな傘が付いていると、何となくうれしくなる、というわけ。大人はお酒を飲んで童心に返る。カクテルも、いわゆるトロピカル・カクテルというやつだろう。きっとミントの葉っぱか何かものっている…
関連リンク
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- ・(665)ぽんぽんだりあ ぱんぱんがある るんば・たんば/高柳重信(1923~1983年)
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- ・(663)青大将その重心を山に置き/和田悟朗(1923~2015年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。