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スポ少選手ら、世界に通じる技学ぶ メダリストが直接指導 石巻

世界柔道選手権大会金メダリストの棟田さん(左から2人目)から指導を受ける参加者

 世界選手権や五輪に出場した選手らから直接指導を受ける「スポーツクリニックinいしのまき」(公益財団法人ワールドマスターズゲームズ2021関西組織委員会主催)が26日、石巻市総合体育館と市総合運動公園であった。参加者はアスリートから丁寧な指導を受け、意欲を高めた。

 総合体育館では、柔道、剣道、空手道が行われ、石巻地方のスポーツ少年団を中心に、小学生から高校生約100人が参加した。

 世界柔道選手権大会金メダリストの棟田康幸さんが、組手技をかけるときのポイントなどを指南した。空手道の東京世界女子選手権大会で優勝経験のある佐藤映里さんは、基本的な突きや蹴りの練習を中心に指導した。剣道では講師が参加者の攻撃を受ける掛かり稽古なども行われた。

 剣道に参加した同市蛇田中1年の阿部幸姫(さき)さん(12)は「先生に教えてもらって、自分に不足しているところなどを学べた。先生の話を聞いて、自分も体力づくりを頑張りたい」と語った。

 空手道の講師を務めた佐藤さんは「帰って練習に生かせることを意識して指導した。武道なので、弱くても強くても、自分の心を鍛え、成長を感じてほしい」とエールを送った。

 イベントは、生涯スポーツの世界大会であるワールドマスターズゲームズへの参加誘導も視野に入れている。イベントの主管で運営を行う石巻スポーツ協会の佐藤英之さん(63)は「メダリストから指導を受けられる貴重な機会。自分の練習法を見直し、スポーツに継続的に取り組んでほしい」と期待した。

 総合運動公園ではウオーミングアップとランニングの指導があり、29人が参加し汗を流した。

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