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街を歩き模様探し アニメ制作拠点プレイベント第1弾 児童ら、千代紙づくり体験

街の中から模様を集める参加者

 マンガやアニメ制作に関心を持つ若年層を支援する交流・創作活動拠点「いしのまき MANGA Lab.ヒトコマ」の10月のオープンに先立ち、プレイベントの第1弾が石巻市中央2丁目の同施設で開かれた。市内の小中学生8人とその保護者が参加し、千代紙づくりの一端を体験した。

 一般社団法人「Reborn-Art Festival」が主催。総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル2017」にも参加した大阪府出身の現代アートユニット「Yotta(ヨタ)」の木崎公隆さん、山脇弘道さんが講師を務めた。

 子どもたちは石巻の街を歩いて千代紙のデザインの基になる柄を探し、「フロッタージュ」と呼ばれる技法で模様をこすって紙に写し取った。道端にしゃがみこんで、れんが舗装の道路やマンホールの凹凸などから柄を熱心に採集した。

 千代紙は、参加者が集めた柄を基にYottaが模様をデザインし、京都府の千代紙職人が手刷りする。完成品は後日、参加者に届けられる。

 同市河南東中1年の菱沼李朱(りず)さん(13)は「いつもだったら見逃してしまう街の姿を集中して見られて面白かった。できあがりが楽しみ」と話した。

 イベントは11日にあった。プレイベントは9月9、10の両日にも開催する予定で、デジタルツールでのイラスト制作・彩色体験ができる。

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