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階段に地上絵 児童生徒、思い思いに 洞窟遺跡をイメージし制作 雄勝小・中

階段に自由に絵を描く児童生徒ら
地上絵の制作後、記念撮影する児童生徒や安井さんら

 石巻市雄勝小・中(児童21人、生徒10人)の児童生徒が28日、雄勝地区に滞在する芸術家の安井鷹之介さん(29)=東京都=と共同で、洞窟遺跡をイメージした地上絵を制作した。

 同校敷地内の池を中心に広がる直径約10メートルの階段をキャンバスにした。安井さんが洞窟をイメージしてペンキで下塗り。児童生徒は「雄勝の古代文字」をテーマに、魚やデフォルメした人などを自由に描いた。

 国外でも作品制作の経験がある安井さんは、同校前の県道から見下ろした池周辺と、インドで見たアジャンター石窟寺院に類似性を見いだし、洞窟の発想につながったという。

 安井さんは2022年にも児童生徒と共同で、校木「奇跡の桜」をモチーフにした壁画を描いた。「自分は雄勝出身ではないが、土地に懐かしさを感じる。郷愁感がどこから来ているのか探るようなイメージで描いた。子どもたちが大人になった時に、楽しかったと思い出してもらえる場になれば」と語った。

 雄勝小3年の阿部樹さん(9)は、タコやイカを大胆に描いた。「この絵のように、大きな魚が海にいればいいなと思いながら描いた」と楽しんでいた。

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