初のみこし、まちに活気 高玉神社で夏祭り 石巻・蛇田
石巻市蛇田の高玉神社で26日、第37回高玉夏祭り(実行委員会主催)があった。多彩なステージイベントの他、今回初めて神社のみこしが地区を練り歩き、一帯が活気に包まれた。
みこしは、神社の鳥居を出た先の市道を一時通行止めにして巡行した。実行委のメンバーに加え、石巻みこしの会や一皇子宮神輿(みこし)の担ぎ手らも協力。中埣子供会による子どもみこしも加わり、総勢約80人の行列が地区を練り歩いた。笛の音と「せいや」という掛け声が響き、沿道には住民らが出て声援を送った。
ステージでは、蛇田中吹奏楽部の演奏のほか、9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)にちなんだパフォーマンス、マジックショーなどの披露があった。神社境内にはキッチンカーがずらりと並び、多くの住民らでにぎわった。
祭りは高玉青年会が長年主催してきたが、昨年から地区の若手有志でつくる実行委が引き継いだ。
祭りを立ち上げた斎藤要一さん(73)と小野幸一さん(72)は「みこしの巡行は街が活気づいていい。若い人たちが頑張ってくれるのはうれしい」と目を細めた。高橋昌伸実行委員長(43)は「さらに50年、100年続く、蛇田を代表する伝統の祭りとして次の世代につなぎたい」と話した。
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