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東松島・空の駅にウオールアート メッセージ入り花びらで彩る 目標1万8423枚

桜の花びらのステッカーが咲き始めたウオールアート

 靴下を材料にサルの人形「おのくん」を手作りする東松島市の有志グループ「空の駅プロジェクト」が、JR陸前小野駅前の交流施設「空の駅」の壁に桜の木を描いた。メッセージを書ける花びらの形をしたステッカーを貼ってもらい、東日本大震災13年となる来年3月11日までに桜のウオールアートを「満開」にしたいと意気込む。

 7月下旬、プロジェクトのメンバーらが空の駅の壁にペンキで青空が映える桜の木を描いた。木を彩る花びらステッカーの目標数は、震災の死者・行方不明者数と同じ1万8423枚。記入するメッセージの内容は震災に限らず、自由につづってもらう。

 発起人の武田文子さん(72)は「震災を忘れてほしくはないが、同じ人が重い話ばかり語らなくてもいい。多くの人が命の大切さに向き合うきっかけをつくりたいと思った」と語る。

 今月19日には、かねて交流があるバレーボール女子Vリーグ2部リガーレ仙台の選手11人が集結。選手たちは「みんなに勇気を与えられるバレーボールをしたい」などと書いたステッカーを貼っていった。

 震災後、武田さんらが「めんどくしぇ」と言いながら作ったおのくんは、国内外で29万人が購入し、愛されるキャラクターになった。同じように「大事なことは面倒くさい先にあるはず」と話す武田さん。「1万8000枚以上のいろいろな思いで満開になった『世界一めんどくしぇ桜』を見たい」と参加を呼びかける。

 ステッカーは2種類1セットで1000円。メッセージを書いた1枚は壁に貼り、もう1枚は持ち帰ってもらう。手元に置き、折に触れて東北の被災地を思い出してもらうのが狙い。連絡先は空の駅0225(98)8821。

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