協同的な学びで「学力向上」を 教え合う関係に成果 東松島市総合教育会議
本年度の第1回東松島市総合教育会議が21日、市役所であった。児童生徒の聴き合う、教え合うといった「協同的な学び」の視点を取り入れた日々の授業が、徐々に学力向上の成果として表れてきたことが報告された。
市教委によると、本年度の全国学力テストで、市の小学6年生の国語の正答率は県平均より1ポイント低く、前年度と変わらなかった。算数は県と同数値(前年度はマイナス2ポイント)だった。
市が4月と12月に実施する標準学力テストでは、本年度の6年生は国語、算数ともに4年生で1度下降した成績が5年生の4月以降、急激に上昇しているという。
協同的な学びについて、市教委の担当者は「子どもたちが互いに考えを聴き合う、分からないことを『教えて』と言える関係づくりができている。教師が学び合いを見て、適切なタイミングで指導する。子どもの声が飛び交う授業が進められている」と説明した。
志小田美弘教育長は「(協同的な学びでは)一斉指導はしない。4人を標準単位とするグループで学習する。特に小学校では形になりつつある。学校と歩調をそろえて子どもの学力と成長をしっかり保障する」と話した。
小中連携や教育課程特例校制度(小学校低学年からの英語活動)の市内全校実施、児童生徒のデジタルメディアとの関わりの現状と市の取り組みなども説明された。
会議のメンバーの教育委員から「市民体育館などに冷房を付けてほしい」と要望があり、渥美巌市長は「県内の動向を見て検討する」と述べた。
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