3年ぶりに笑顔と再会
東日本大震災の被災地復興を支援する自転車イベント「ツール・ド・東北2022」(河北新報社、ヤフー主催)は18日、宮城県沿岸部で行われ、2日間の日程を終えた。新型コロナウイルスの影響で休止が続き、走行イベントは3年ぶりの開催。県内外の計1351人が復興が進んだ海沿いのコースを走り、住民との再会に声を弾ませた。
走行イベントがあった18日は時折晴れ間がのぞく薄曇りで、風が次第に強まった。石巻市総合運動公園を発着点に南三陸町境で折り返す「北上フォンド」(100キロ)と、リアス海岸の絶景を望める「女川・雄勝フォンド」(65キロ)の2コースに挑んだ。
スタートセレモニーで河北新報社の一力雅彦社長が「復興の歩み、街の移り変わりをペダルをこいで体感してほしい」、ヤフーの小沢隆生社長が「地元の皆さんと笑顔で再会し、大会を一緒に盛り上げましょう」とそれぞれあいさつし、ライダーを激励した。
大会は順位を競わないファンライド方式。9回目の今大会は新型コロナ対策で、参加規模を例年の半分以下に縮小した。4カ所のエイドステーションでは三陸の海の幸が振る舞われ、ライダーと住民が交流を深めた。
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