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東松島市初の危機管理監が退職 村松氏、災害対応などに尽力

辞令交付式で花束を受け取る村松氏(右)

 東松島市防災課で初の危機管理監を務めた村松幸雄氏(60)が31日、任期満了で退職し、辞令交付式が市役所で開かれた。

 危機管理監は2018年に新たに配置された。村松氏は航空自衛隊を定年退職後、18年9月に就任。2年の任期が延長され、最長の5年務めた。

 村松氏は内閣府が認定する「地域防災マネージャー」の資格を持ち、災害対応や危機管理態勢に関する助言や指導を担った。原子力災害時の広域避難計画や津波避難計画の改定、新たな防災マップ作成のほか、地域ごとの防災セミナーや国内外からの視察対応にも当たった。

 19年9月には台風被害を受けた千葉県君津市に派遣され、土のう袋などの支援物資を届けた。

 辞令交付式で村松氏は「当初は自衛隊との違いに戸惑いもあったが、皆さんの教えのおかげで次第に慣れ、あっという間の5年間だった」と話した。

 渥美巌市長は「災害などを踏まえて必要だと考え、危機管理監を配置した。重い任務を担い、災害対応では昼夜問わず支えてもらった」と感謝した。

 村松氏は引き継ぎなどのため来年3月まで防災課に残る。後任は空自を定年退職した稲垣邦一氏(56)が9月1日に就任する。

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