手作り感いいね! オール赤井まつり 太鼓演奏やお化け屋敷など多彩 東松島
東松島市赤井地区の祭り「オール赤井まつり」(実行委主催)が3日、赤井市民センター駐車場であった。大勢の来場者が詰めかけ、ステージパフォーマンスや屋台での飲食など楽しんだ。
赤井南小5年生によるぶち合わせ太鼓で開幕。矢本二中吹奏楽部による演奏や、上区自治会のミュージカルなど多彩なパフォーマンスがステージを飾った。
九つの自治会が、フランクフルトや焼きそばなどの13店を出店。輪投げやスーパーボールすくいなどの屋台、中高生や住民有志によるお化け屋敷もあり、各テントには長い列ができた。
6歳の息子と訪れた東松島市赤井、津田葵さん(35)は「大きいお祭りは久しぶりなのでうれしい。こども広場は小さい子も楽しめた」と笑顔を見せた。
昨年は、新型コロナウイルスの影響で「スモォール赤井まつり」として規模を縮小して開催。通常開催は4年ぶり。250発の花火で祭りを締めくくった。
実行委事務局の渡辺和恵さんは「赤井の人みんなが関わる手作りのお祭り。若いうちから地域に関わって、大人になっても地域に参加する人になってほしい」と願った。
<古代の兵士姿、似合う?>
3日のオール赤井まつり会場には「赤井官衙(かんが)遺跡群」のブースが設けられ、古代のよろいとかぶとの着用体験が人気を集めた。
よろいとかぶとは「挂甲(けいこう)」と呼ばれる古墳時代から平安時代の初めにかけて使用されていたもの。赤井官衙遺跡群で奈良時代に使用されていたとみられる。
秋田市の秋田城跡から発掘された挂甲を基に、岩手県矢巾町歴史民俗資料館が再現したものを参考に制作。段ボールで子ども用1組、大人用2組の計3組が用意され、親子連れなどが着用し、古代の風景画を背景に笑顔でポーズを取った。
着用を体験した石巻市蛇田小3年、則友優斗君(8)は「図書館で見たことはあったけど、よろいを着けて、刀を持った人が昔、本当にいたんだなと思った」と語った。
東松島市教委学芸員の重森直人さんは「赤井官衙遺跡群を知り、歴史を身近に感じるきっかけにしてほしい」と期待した。
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