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被害防止の心得学ぶ 石巻・桜坂高で性教育講座

女性の性は商品化されやすく、負うリスクがあることを伝える竹田さん

 石巻市桜坂高(生徒342人)は8月31日、心身の機能の発達に対する理解や性感染症(STD)とその予防知識などを正しく身に付ける「高校生のための性教育講話」を同校で開いた。1年生87人(欠席16人)が自分の性と向き合う重要性に理解を深めた。

 仙台青葉学院短大看護科講師の竹田理恵さんが「高校生に伝えたい 生と性」の題で講話した。竹田さんはスライドを使用しながら妊娠の仕組みとSTDの危険性を説いた上で、低用量ピルなどの避妊薬について説明した。

 性暴力被害は高校生が最も多く、恋人間の暴力「デートDV」やリベンジポルノなどを例に挙げ、自分の意思決定が難しくなる危険性を訴えた。竹田さんは妊娠中絶を経験した女性の体験談などを紹介しながら「性は相手との関係で起こるもの。嫌かどうかを自分で選択して、相手にきちんと伝えることが大切」と呼びかけた。社会的な性差として、男性との経済格差があることなどにも触れた。

 参加した大森桜さん(15)は「性被害に遭った人の話を聞いて怖いと思った。自分が嫌だと感じた時に、きちんと嫌だと言えるようにしたい」と話した。

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