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高齢者に元気届ける J2仙台のFW菅原選手、デイサービスで一日所長 石巻

利用者の代表(左)と握手をする菅原選手

 サッカーJ2仙台で活躍する石巻市湊出身のFW菅原龍之助選手(23)が、同市さくら町5丁目の「デイサービスセンターわたのは」を訪問し、一日所長を務めた。チームのユニホームを着た利用者と職員に出迎えられ、体操やテレビゲームなどを通じて交流した。

 訪問はクラブが展開する介護予防事業「こころもからだも元気Project」と、Jリーグなどが実施している高齢者サポーターを増やす取り組み「ビー・サポーターズ」の一環。

 菅原選手は8月30日に訪問。利用者と一緒に、いすに座ったままできる健康体操をしたり、職員とサッカーのゲームをしたりして触れ合った。地元での思い出を聞かれると「市内の温泉施設や斉太郎食堂によく行っていた」などと答え、会話を弾ませた。

 記念撮影の前には「石巻の希望」「活躍期待しています」などと、利用者一人一人が書いたメッセージがプレゼントされた。メッセージは16日にユアテックスタジアム仙台である水戸戦で横断幕として掲げられる。

 菅原選手は「元気を届けるつもりが、逆に励まされた。地元出身選手としてプレーで地域を盛り上げる」と誓った。

 高橋光徳所長は「普段は腕を上げるのもつらいという利用者も笑顔を見せていた。また力を与えに来てほしい」と感謝した。

 菅原選手は湊小1年時に地元の湊サッカースポーツ少年団で競技を始めた。中学・高校は仙台のクラブ下部組織に所属。今季、産業能率大(東京)からトップチームに加入した。

 タイミング良くクロスに飛び込むヘディングと体を張ったポストプレーが武器で、7月の天皇杯・名古屋戦でプロ初ゴール。リーグ戦は同月の金沢戦でデビューし、8月6日の磐田戦で得点を決めるなど4試合でピッチに立っている。

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