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鯨ラーメンをプロが伝授 宮城水産高生、文化祭で来月披露

矢都木社長(右から2人目)から鯨肉の調理方法を教わる生徒たち
矢都木社長が発案した「鯨ら~麺」

 宮城水産高(生徒246人)海洋総合科調理類型は2日、商業捕鯨を行う共同船舶、人気ラーメンチェーン麺屋武蔵(いずれも東京)を講師に招いた出張授業を実施した。2、3年生31人がクジラを使ったラーメン「鯨ら~麺」を作って実食した。

 東日本大震災後、ボランティアで同校と交流する麺屋武蔵の矢都木二郎社長が講師を務め、自ら発案した鯨ら~麺を作った。同社で働く同校卒業生2人も参加し、在校生に薬味の切り方などをアドバイスした。

 鯨ら~麺はチャーシューの代わりに共同船舶が提供したナガスクジラの赤身肉などを使用。クジラのうまみを生かした塩ラーメンに仕立てた。2年の遠藤莉央さん(16)は「クジラはあまり食べたことがなかった。新しい味を取り入れることで食べやすくなり、おいしい」と話した。

 矢都木社長は「生徒たちと作るのは楽しい。クジラに先入観を持たず、おいしさを引き出すため上品な味に仕上げた」と語った。

 実習に先立ち共同船舶鯨友会の松尾幸康会長が講話し、捕鯨の方法や鯨肉の栄養素などを説明した。

 鯨ら~麺は10月22日の同校文化祭で振る舞われる。

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