(694)職歴にやまひは書けず水の澄む/土井探花(1976年~)
就職活動の履歴書には職歴を書く欄があり、面接ではほぼ前職を辞めた理由を聞かれる。一部には健康状態を記入する様式もあり、病気を経験した人には悩ましい。秋の澄んだ水のように、正直に病のことを書ければ良いのだが、採用に影響があるのではと不安に思う。作者には<鳥渡る医院の窓はいつもきれい>の句もある。病気…
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