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フィッシャーマン・ジャパン、石巻でインターン報告会 ゆるキャラ応募120件

魚市場関係者(左の2人)からインターンの評価をもらう参加者

 県内の若手漁師らでつくる一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、石巻市)は19日、市内の水産業者で学生らが1カ月学んだインターンシップの成果を発表する報告会を石巻魚市場で開いた。水産業への関心を高めてもらい、将来業界に関わる人材になってもらうのが狙い。高専や大学の計10人が参加した。

 石巻魚市場や、水産加工会社など5社が学生を受け入れた。8月中旬から、学生が社員と交流しながら、商品開発や広報方法など各社の課題解決を目指した。

 魚市場を身近に感じてもらおうと「ゆるキャラ」を公募した横浜国立大1年の渡部皓士さん(19)=郡山市出身=は「石巻の高校などにチラシを配り、約120件の応募があった。処理水など暗い話題もあるので、明るい話題を選んだ」と語った。

 他の学生は自社商品をPRするポップ制作や、タンパク質が多い未利用魚を生かしたダイエット食を考案した。

 インターンは2017年にスタート。毎年春と夏に開催し、これまで高校生から大学院生まで180人以上が参加した。

 FJの担当者は「取り組みの継続は、学生にとって視野が広がり、企業は挑戦意欲の向上などにつながる。お互いにとってプラスになるだろう」と期待した。

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