東松島への移住定住策にイベントやツアー、教育環境の発信 杏林大生が市に提案
東松島市と包括連携協定を結ぶ杏林大(東京)の学生たちが、市内に滞在し、市が移住定住先として選ばれるために考えた方策を提案した。
総合政策学部の1、2年生計6人が8月21日~9月2日、市内の移住定住施設に寝泊まりしてフィールドワークに取り組んだ。震災伝承施設などを見学、地域おこし協力隊やノリ養殖業者らの話を聞いたり宮野森小でボランティアをしたりし、地域課題の解決策や観光資源の活用法を探った。
市役所で今月上旬にあった報告会で学生たちは、東京から見た東松島の印象や市をPRする過去の取り組みと効果、ターゲットごとの広告案を発表した。来訪の決め手になるイベントやツアー、教育環境を発信し子育て世帯の移住につなげる案なども紹介した。
講評で渥美巌市長は「私たちでは思い付かないような案がたくさんあり、とても参考になった。まだまだアピール力が足りないという点も受け止めて力を付けていきたい」と話した。
1年木下朝陽さん(18)は「東京から来る側として考えたとき、宮戸方面の観光地周辺の交通利便性が課題だと感じた。東松島には豊かな自然や人の温かさなど東京にはない魅力があり、多くの人に知ってもらいたいと思った」と語った。
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