宮城水産高の図書委員会、小笠原新聞店へ感謝状 毎日の無償配達にお礼
宮城水産高(生徒244人)の図書委員会(28人)は、同校に毎日、無償で新聞を届けている石巻市流留の河北新報石巻専売所小笠原新聞店渡波店に日頃の感謝を伝える感謝状と、それぞれが関心を持った新聞記事を切り取り、感想を書いたスクラップを贈った。
新聞の配達は2001年に施行された「子どもの読書活動の推進に関する法律」に基づき、文部科学省が後援して、地域の新聞販売店から最寄りの学校に新聞を無償で届ける「すべての教室へ新聞を」運動で行われている。
贈呈を発案したのは図書委員会を指導する矢野真理子教諭。運動を3年前に知り、毎日の感謝を届けたいと考えた。
感謝状は小山英明校長と生徒一同の連名で贈られた。「今の日本はどうなっているか、世界ではどのようなことが起きているかを知ることのできる新聞の魅力に気付かせてくれたのは小笠原新聞店さんのおかげです」といった内容が記されている。
文面を書いた図書委員会委員長の阿部真子さん(17)=海洋総合科調理類型3年=は「毎日、新聞が無償で届けられることは当たり前のものではないことを知りお礼がしたかった。今後は就職活動に向けて活用したい」と話した。
感謝状を受け取った小笠原新聞店渡波店の山本丈晴所長は「生徒の皆さんが新聞に興味を持っていただいていることを感じることができ、うれしく思う。今後も新聞を楽しんでもらえるよう取り組みます」と感謝した。
贈呈は「しんぶん配達の日」の7月14日に行われ、図書館企画部の大内輝貞教諭と学校司書の大杉啓(ひらく)さんが渡波店を訪れて届けた。
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