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(698)狼星をうかゞふ菊のあるじかな/宮沢賢治(1896~1933年)

 天狼星(てんろうせい)は大犬座の「シリウス」のこと。とても明るい星なのでよく目立つ。現在では冬の季題として歳時記にも載っている。シリウスの語源はギリシャ語の「セイリオス」で「全てを焼き焦がす」の意味。さて、そんなシリウスを眺める菊師。菊らしい情感を乗り越えて、菊と天狼星が一直線に結び付けられていて…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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