鎌で稲刈り体験 園児35人、収穫喜ぶ 5月に田植え 石巻・長浜幼稚園
石巻市さくら町2丁目の私立長浜幼稚園(園児123人)の年長園児35人が、同市渡波の田んぼで稲刈りを体験した。園児らが5月に手作業で植え、有機栽培で育てた稲を丁寧に刈り取った。
東日本大震災の復興支援に取り組む神戸市の社団法人「神戸国際支縁機構」が企画し、今年で12回目。園児と機構の職員らが19日、約4アールの田んぼで「復興米」として育てたひとめぼれを収穫した。
園児は田んぼの所有者の亀山繁さん(72)に鎌の使い方などを学び、教諭らと一緒に元気よく稲を刈り取った。千葉あまねちゃん(6)は「切る時がちょっと怖かった」と話し、千葉遥太(ゆうた)ちゃん(6)は「鎌を持ったのが楽しかった。お茶わんに入れて食べたい」と笑顔だった。
稲は亀山さんらが木と竹で組んだ稲架(はさ)に掛け、天日干しした。木材や鎌などの道具は石巻地区森林組合が用意。干した稲は10月中旬に園児らが脱穀する予定。
機構は震災直後から同市で支援活動を続け、今回が145回目の訪問。岩村義雄代表(74)は「子どもたちが自然の中で稲作を体験し、土を触る喜びを知ってくれれば」と話した。
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