(702)秋ふかく鏡の君と入れかはる/堀田季何(1975年~)
秋も半ばを過ぎて冬へ近づく日々に、鏡に映る君と入れ替わる、そんな不思議な句です。「君」という表現は、自分以外の他者のことです。鏡の中の私は私そっくりですが、同じ意識、同じ魂を持つとは誰も考えません。私は私一人しかいないのですから。しかし同じ姿の「君」と入れ替わったとして、誰が気付くでしょうか。もし…
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