(703)中古屋に天使の羽がある良夜/なつはづき(1968年~)
満月の夜、時代がかった中古屋の扉をくぐる。淡い光に、古びた品々が奇妙な輝きを放ち並ぶ。壁には年代物の掛け時計が時を刻んでいる。奥に進むと、まるで夢から飛び出したような天使の羽が、白く儚(はかな)げな存在感を放って吊(つ)られている。実際には劇などで使われた小道具だろうが、この天使の羽は本物で、どこ…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。