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開校150周年 児童ら製作の龍、太鼓演奏で力強く舞う 石巻・前谷地小で大運動会

かさまつ太鼓の音色と新しく作成した緑色の龍が会場内を彩った

 石巻市前谷地小(児童138人)で9月30日、開校150周年を記念した大運動会が開かれた。大きな節目の行事に当たって、恒例の太鼓演奏で使う龍体を新調するなど準備にも力を入れて開催。児童らは徒競走や玉入れ、綱引きなどを元気いっぱい楽しんだ。

 74年前から続く伝統行事「前谷地音頭」では児童や保護者、地域住民ら約300人が一緒に踊った。世代を超えてなじみのある曲に合わせ、踊りを楽しんだ。

 5、6年生は「かさまつ太鼓」で力強い音色を披露。「龍ノ口ばやし・龍神の舞」や「ぶち合わせ太鼓」を演奏した。太鼓の音に合わせて、鮮やかな2体の龍の舞も会場を盛り上げた。

 約20年間かさまつ太鼓で使用されていた龍のうち1体は、古くなっていたため新しく作製し直した。開校150周年記念大運動会実行委員が記念事業の一環として手がけた。当時の作製者に連絡を取り実行委員や児童、保護者らを中心に約2カ月かけて作ったという。龍のうろこは児童らの手形で描いた。

 太鼓をたたいた6年生の小池悠仁君(12)は「たくさん練習してきたが、練習とは比べものにならないぐらいうまくできた」と演奏を振り返った。

 実行委員会の佐藤博文実行委員長(46)は「昔の運動会に戻ったようだ。運動会が開校200周年の時もあればいい」と話した。

 実行委員会は前谷地小の開校から現在を振り返る「思い出の写真展」も校内で開催。学校の歴史をまとめた年表や開校して間もない頃の校舎の写真などを約20点を展示している。11月11日までの授業日の午前9時~午後4時に見ることができる。

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