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乗員気分で船内見学 石巻港「港湾感謝祭」、復興PR パフォーマンスや出店

石巻好文館高チアリーディング部PEANUTSによるパフォーマンスが行われた

 石巻港の役割や復興をPRする「港湾感謝祭」(実行委員会主催)が1日、石巻市中島町の石巻港大手埠頭(ふとう)で開かれた。新型コロナウイルス禍による中止を挟んで4年ぶりの開催で、市内外から多くの人が来訪。乗船見学やステージパフォーマンス、グルメを楽しんだ。

 海上イベントでは、機雷を排除する海上自衛隊の掃海艦「ひらど」(全長67メートル、基準排水量690トン)と、洋上での警戒や警備、警護などを行う宮城海上保安部の巡視船「まつしま」(全長92メートル、総トン数1250トン)が一般公開され、長蛇の列ができた。測量などに使われる港湾業務艇「ひより」に乗船し石巻港内を巡る海上見学会もにぎわった。

 「まつしま」では、乗組員が船内を説明。見学者は興味深そうに見て触れて楽しんだ。船を操縦する船橋では多くの見学者が双眼鏡をのぞいたりしながら、乗組員の気分を味わった。

 陸上では、石巻好文館高チアリーディング部PEANUTSやエイサー石巻によるパフォーマンス、麻薬探知犬によるデモンストレーションが行われた。

 東松島市や石巻海上保安署、自衛隊宮城地方協力本部など13のブースが並び、来場者は制服を試着したり、グッズを購入したりした。石巻焼きそばやクレープ、かき氷などの店も並んだ。

 掃海艦「ひらど」を目当てに来場したという福島県新地町の主婦坂元有紀子さん(32)は「思ったより人がいて、見るものもたくさんあり楽しい雰囲気」と話した。「まつしま」を見学した石巻市湊の自営業阿部瑞樹さん(43)は「震災後にできた船で、災害時の救助なども考えられていて頼もしい」、息子の蓮樹(れんじゅ)君(6)も「楽しかった。全部かっこ良かった」と笑顔だった。

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