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東松島市のマンホールトイレ、3度目の国交大臣賞 設置法の手引作成が評価

 東松島市は3日の定例記者会見で、産学官連携で災害用マンホールトイレの設置運営マニュアルを作成した取り組みが、本年度の国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」に選ばれたと発表した。災害用トイレの関連企業や宮城教育大と協力し、市民が自ら設置、運営できるよう編集した点が評価された。

 同賞は国交省が主催し、健全な水環境や資源・エネルギー循環を生む取り組みを表彰する。市の受賞は2019、21年度に続いて3回目。いずれもマンホールトイレ関連で19年度は広報・教育部門、21年度と本年度は防災・減災部門で選ばれた。

 マンホールトイレは災害時にマンホールのふたを外して便器を取り付け、排せつ物を下水道に直接流す。マニュアルは本編、概要版、簡易版の3編を作成。写真を多く取り入れながら組み立て方や使い方、片付け方などをまとめ、市ホームページに掲載した。動画も作成して動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。

 市は09年度から市内への設置を進め、東日本大震災では2カ所で活用された。今年9月までに小中学校や市民センターなど16カ所に計137基を整備。運動会での運用訓練などを通じ、設備などの改善も進めてきた。市下水道課の宮川崇課長は「作成したマニュアルを訓練や災害時に役立ててもらいたい」と話した。

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