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豊漁や実り、感謝の神楽奉納 雄勝・葉山神社で奉祝祭

観客も参加して釣り糸を引っ張った「蛭児」

 石巻市雄勝町大浜の葉山神社で1日、秋季例大祭の奉祝祭(葉山神社、大浜地区会主催)が開かれた。国指定重要無形民俗文化財の「雄勝法印神楽」などが奉納され、地域住民や神楽ファンら約100人が詰めかけた。

 境内に作られた舞台では、雄勝法印神楽保存会(会員18人)が「道祖」や「日本武尊(やまとたけるのみこと)」など10演目を舞った。大漁を祈願する「蛭児(ひるこ)」では釣りをする蛭児と魚の掛け合いや、観客と魚が一緒に釣り糸を持つ演出もあり、会場と一体となり盛り上げた。

 総合的な授業の一環で神楽を習っている雄勝小の3~6年の児童8人も参加し、子ども神楽を披露。今回が初めての校外発表だという児童は少し緊張した面持ちで舞台に立った。

 6年大和恵士郎君(11)は「練習の成果を出せるように頑張る」と張り切って演技。一緒に参加した弟の4年恵信君(9)は「緊張している。これからもっとうまくなりたい」と話した。

 祭りでは秋の豊漁や収穫に感謝し、地域の安全を祈る神事があった。神社の宮司千葉秀司さん(45)は「東日本大震災後、地域を離れた人もお祭りには集まる。地域の同窓会のような場所で絆を強めてほしい」と話した。

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